URL を開く

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開発環境が整ったら、早速ブラウザを作ろう。まず、URL を入力して、そのページを開くところまでをやってみる。


3.1 実装


■プロジェクトを作る

1. まず、Project Builder を立ち上げよう。/Developer/Applications/ProjectBuilder にある。

2. 立ち上がったら、新規プロジェクトを作る。「ファイル」→「新規プロジェクト...」 メニューを選んでくれ。そうすると、プロジェクトのテンプレートを選ぶ画面が出てく るので、ここでは「Cocoa Document-Baesd Application」を選択してくれ。 テンプレートを選んだら、名前を付ける。今回は「MyFirstBrowser」っていう名前にしたよ。


project.jpg
図3-1 新規プロジェクトでCocoa Document-based Application を選ぶ

3. プロジェクトができたら、このプロジェクトにWebKit フレームワークを追加す る。「プロジェクト」→「フレームワークの追加」メニューを選ぼう。そして、 /System/Library/Frameworks/WebKit.framework を追加する。追加する場所はど こでもいいけど、Frameworks グループの下にしておこう。


framework.jpg
図3-2 WebKit.framework を追加する


■ユーザインタフェースを作る

4. 次はユーザインタフェースを作る。そのために、Resources グループの中にある 「MyDocument.nib」を編集するんだ。このファイルをダブルクリックして開いてく れ。Interface Builder が立ち上がるはずだ。

5. Interface Builder が立ち上がって、MyDocument.nib のウィンドウが開いたら、 ここにWebKit フレームワークのクラスを追加する。それには、いったんProject Builder に戻ってくれ。追加したWebKit.framework を開いて、「Headers」の下に ある「WebView.h」を選択する。このファイルを、MyDocument.nib のウィンドウ にドラッグするんだ。


addWebView.jpg
図3-3 WebView.h を追加

これで、MyDocument.nib の中で、WebView が使えるようになる。

6. レイアウトをデザインする。きっと、ウィンドウが1 枚開いているだろうから、そ の上にパレットから部品を並べて、ユーザインタフェースをデザインするんだ。ここで 必要になるのは、URL を入力するためのテキストフィールドと、HTML を表示するた めのCustomView だ。下の図のように2 つの部品をならべてくれ。


layout.jpg
図3-4 ウィンドウのレイアウト

7. CustomView にWebView を関連づける。下側に配置したCustomView は、 WebView として使う必要があるんだ。それには、CustomView を選択し、インスペ クタパネルを表示して、そこから「Custom Class」を選ぼう。このnib で可能なクラ スの一覧が表示されるから、この中からWebView を選ぶんだ。


customClass.jpg
図3-5 ビューの一覧

WebView を選択すると、画面上のCustomView っていう文字が、WebView に変わるよ。

8. アクションを接続する。さっきの手順でCustom Class をWebView にしたでしょ う。これで、WebView にアクションを接続できるようになるんだ。ためしに、 「Classes」タブでWebView を選択して、アクションを表示させてみてくれ。これだ けのアクションが接続できるはずだ。


actions.jpg
図3-6 WebView のアクション

この中から、takeStringURLFrom: を使うと、指定したURL を開くことができる。

まず、Instances のタブに戻ってくれ。そして、ウィンドウ上のテキストフィールド を選択して、Ctrl キーを押しながらドラッグするんだ。すると、線が出てくるで しょ。この線を、WebView につなげるんだ。そして、アクションの一覧から takeStringURLFrom: に接続してやる。

これで、でき上がりだ。いや、ほんと。これだけ。Interface Builder 上で部品を接 続してやるだけで、ページを開くことができるんだ。Project Builder に戻って、実行 してみよう。


■ビルドと実行

9. 実行する。「ビルド」→「ビルドと実行」メニューを選ぼう。コンパイル、ビルド されて、アプリケーションが起動するはずだ。起動したら、テキストフィールドに URL を入れてくれ。しばしの間の後、Web ページが表示されるはずだ。

browser.jpg
図3-7 MyFirstBrowser1 動作図


■ここまでのプロジェクト:
MyFirstBrowser1.zip