ブラウザをつくる準備をする

ブラウザをつくる準備をする

まずはブラウザをつくるために、必要なソフトウェアをインストールしよう。必要な ものは、Developer Tools、Safari 1.0、そして WebKit SDK だ。すべて、無 料で手に入るよ。


2.1 Developer Tools


Developer Tools は、開発に必要なものが一式詰まったものだ。パッケージ版の Mac OS X を持っている人なら、Developer Tools CD というCD がついてきてい るはず。これをインストールしよう。

持っていない人でも、ADC (Apple Developer Connection) からダウンロードで きる。まず、ADC のサイト に行って、ログインし よう。アカウントを持っている人はユーザ名とパスワードを入れる、持っていない人は 「Join ADC Now」をクリックしてアカウントを作ろう。ADC の会員には何種類かあ るけど、Online を選べば無料だ。

ログインしたら、「Download Software」→「Developer Tools」に移動。そこから、最新版のDeveloper Tools をダウンロードしよう。現時点では、December 2002 Mac OS X Develoer Tools というのがある。でかいので根気良く。

2.2 Safari 1.0

これを読んでいる多くの人は、きっともうSafari 1.0 はインストールしてると思うけど、まだの人はここから ダウンロードしよう。

Safari 1.0 をインストールすると、WebKit フレームワークも同時にインストールされる。1.0 以前のSafari では、インストールされないので注意。 /System/Library/Frameworks/WebKit.framework にインストールされるんだ。

2.3 WebKit SDK

これが、ブラウザ開発の要となるSDK (Software Development Kit) だ。これも ADC からダウンロードできる。Developer Tools のところに書いたのと同じ手順 で、ADC にログインしてくれ。いまのところ、「Download Software」の下の、 「What's New」か「WWDC 2003」から、WebKit SDK がダウンロードできる。 WebKit SDK (v1.0) っていうファイルだ。

ダウンロードしたファイルを開くと、下の図のように3 つのファイルが入っていると思う。

webKitSdk.jpg
図2-1 WebKit SDK の中身

真ん中にある、WebKitDocumentation は、WebKit を使った開発のドキュメントだ。これは、手動でコピーする。どこに入れてもいいけど、とりあえず /Developer/Documentation の下がお勧め。ドキュメントは、WebKit の考え方を 説明したConcept と、使い方を説明するAPIドキュメントであるReferenceとがある。

Concept には、Web ページを表示するための「Display Web Content」と、指定したURL からリソースをダウンロードする手順を示した「URL Loading System」 がある。このプロジェクトでは、Display Web Content の中身に相当することを、説明することになるぜ。このプロジェクトで説明する以上のことを知りたくなったら、 こっちのドキュメントを読んでくれ。

Reference には、WebFoundation とWebKit とのものが用意されている。 WebKit は、C言語を使うCarbon 用と、Objective-C を使うCocoa 用のAPI がある。ここでは、Cocoa 用を使うよ。

ドキュメントをコピーしたら、WebKitSDK.pkg をダブルクリックしてインストー ルしよう。これを入れると、/Developer/Examples/WebKit にサンプルがインストールされるんだ。サンプルはいくつかあるけど、まずはMiniBrowser を見ること をお勧めする。これは簡単なブラウザのサンプルだ。ここで作るのと、ほとんどいっしょだね。

これで、準備はオッケー。早速ブラウザをつくり始めよう!