たのしいCocoaプログラミング [Leopard対応版]

目次

  • Part 0 開発環境の設定
    • Lesson 0 開発環境のインストール
  • Part 1 アプリケーションのプログラミング
    • Lesson 1 アプリケーションとフレームワーク
    • Lesson 2 CocoaとObjective-C
    • Lesson 3 開発用アプリケーション
    • Lesson 4 オブジェクト指向
  • Part 2 Hello World!:はじめてのCocoaアプリケーション
    • Lesson 5 チュートリアル:Hello World!
    • Lesson 6 モデル・ビュー・コントローラアーキテクチャ
    • Lesson 7 アウトレットとアクション
  • Part 3 C言語とObjective-C
    • Lesson 8 チュートリアル:文法の実験のためのプロジェクト
    • Lesson 9 C言語の文法
    • Lesson 10 Objective-Cの文法
  • Part 4 Cocoaの様々なクラス
    • Lesson 11 チュートリアル:RSSリーダ
    • Lesson 12 メモリ管理
    • Lesson 13 文字列
    • Lesson 14 コレクション
    • Lesson 15 XMLとRSS
    • Lesson 16 テーブルビュー
  • Part 5 デバッグとアプリケーションの仕上げ
    • Lesson 17 よくあるエラーと警告
    • Lesson 18 デバッグ
    • Lesson 19 アプリケーションの仕上げ
    • Lesson 20 アプリケーションのリリース

たのしいCocoaプログラミング表紙

  • ISBN978-4-86100-594-7
  • 定価:2,940円(本体2,800円+税)
  • 仕様:B5変型 / 並製本 / 本文2色 / 351ページ
  • 発売日:2008年9月1日

『たのしいCocoaプログラミング [Leopard対応版]』は、『たのしいCocoaプログラミング』を改訂したものだ。本書の全体的な内容については、本の紹介 [旧版]の方を参照してね。

ここでは、改訂にいたった経緯を説明するよ。


旧版の『たのしいCocoaプログラミング』を書きはじめたのは、2007年のはじめくらいだった。当時は、TigerことMac OS X 10.4の最盛期。当然、Tigerを使うことを前提として書いていたよ。

そのころすでに、Mac OS Xの次期バージョンが出るということは噂されていた。でも、いったいいつになるかは全然分からなかったんだよね。新しいのが出るのを待って、それに対応させてから本を出す、ということも考えたんだけど、「いつ出るか分からないものを待っててもしょうがないよねー」という結論に達して、Tiger向けということで初版を出したんだ。

その後、2007年の秋くらいにLeopardことMac OS X 10.5が登場した。どれ、Leopardの開発環境はいったいどうなっているのかなー、と思って確認してみたら、Tigerと全然違うじゃん!

開発用アプリケーションであるXcodeおよびInteface Builderがメジャーアップデートしていて、操作方法が大幅に変わっている!特に、Interface Builderの変更がものすごく大きい。前のバージョンと全くと言っていいほど違うぜ。あちゃー、まずいな。この本で解説しているチュートリアルの手順じゃ、対応できなくなっているぞ。

新しいバージョンが登場すると、前のバージョンに向けた解説が役に立たなくなってしまう。これは、技術本の宿命だ。よーし、改訂するぞ!と、意気込んだんだけど、そのときもう一つの動きがあった。


それは、iPhone。発売当初はサードパーティのアプリケーション開発は認めないとしていたものが、途中から方針を一転。iPhone SDKを公開して門戸を解放する、という発表があった。

むむむ。iPhone SDKの登場は嬉しい。でも、それはきっと開発環境のアップデートも含むんだよね。となると、本の改訂のタイミングが難しいぞ。最新版が出るということが事実上確定しているのに、その前に出すことは出来ないよなあ。

ジリジリと焦る気持ちを抑えながら、Apple社とiPhone SDKの動向を見守ることになった。結局、iPhone SDKがFinalに到達し、開発環境の最新版が公開されたのが2008年の7月。それを受けて、えいやっ、という感じで書き上げたのが、この『たのしいCocaoプログラミング [Leopard対応版]』だ。

という訳で、この改訂版は、LeopardことMac OS X 10.5で動作する、最新の開発環境に対応したものなんだ。前の版と比べると、ポイントは2つ。1つは、新しくなったInterface Builder。開発フローが大きく変わったので、それにあわせてチュートリアルを書き換えた。もう1つは、プログラミング言語であるObjective-Cの最新版、Objective-C 2.0。ガベージコレクションなどの便利な機能が加わり、グッと開発しやすくなったので、その点にも言及してみた。

ところで、最近のMacの開発環境の大きなトピックと言えば、やっぱりiPhone SDKだよね。この本は、あくまでMacプログラミングの解説なので、直接的にはiPhone開発とは関係がない。でも、iPhoneの開発とMacの開発って、多くの部分が重なっているんだよね。たとえば、開発環境が同じだ。両者とも、XcodeとInterface Builderを使う。プログラミング言語もいっしょだ。Objective-Cを使う。フレームワークだって共通のものがある。基礎的な機能を提供するFoundationフレームワークは共通だし、ユーザインタフェースを提供するフレームワークは、MacのCocoaから派生する形で、iPhoneのCocoa touchが作られた。だから、この本はiPhone開発をする人にとっても、大きな助けになるはずだ。

こんな改訂版。Mac OS Xの最新機能を使ってプログラミングを始めよう。


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