カテゴリー : 2017年 4月

10周年のご挨拶


HMDTは、この4月2日で設立10周年を迎えました。よく10年もつ会社は6%程度とかいいますが、どうにか生き残ることはできました。

会社作ったのは10年前ですが、その前に個人事業主として独立しました。それが12年前かな。とにかくMacでプログラムを書く仕事がしたくて、それには独立しかなかったですよ、当時は。その2年後にiPhoneが登場してAppleを取り巻く状況がガラリと変わり、それからは怒涛の10年間でした。

IT系で独立した企業だと、ベンチャーとか、スタートアップとかと言われることがありますが、自分の10年間の軌跡を見ると、それらとは違うかなと思います。なんていうのがしっくりくるのかな。IT系零細企業かな?

まじめに考えると、エンジニアである私が、エンジニアとして生きていくために作った会社、でしょうか。最初に入った会社は大企業だったんで、エンジニアとしての能力、特にソフトウェアエンジニアとしての能力があまり要求されなかったですね。結構、欲求不満でした。自分で書きたいコードを書くには独立するしかないぜ、と思い込んで、29歳で辞めました。

独立してからは、必然的に経営や管理という仕事が発生してきます。そのあたりの知識や経験はまったくなかったので、体当たりで覚えていきました。でも自分がコードを書きたくて独立したので、どうしても経営にさく時間や熱量は低くなりがちでした。その辺り、うまく管理できなかったり、十分な給料が出せなかったりで、いままで働いてもらった人たちには不満があったと思います。振り返ると苦い思い出です。

そんな10年間の反省をふまえて、いま自分の気持ちを見直してみると、いちばんに出てくる思いは、やはりエンジニアとして生きたいな、ということです。コードを書くのが好きなんです。コードさえ書いていれば幸せなんです。じゃあ、どっかに就職すればいいんじゃないか、というとそうでもないことも分かってきました。

コードを書いていれば、もっとより良いコード、より良い設計、より良いインタフェースが浮かんできます。でもそれには、クラス構造を変えないといけないし、仕様を変更しないといけないし、ということはスケジュールも変えないといけないです。つまり、エンジニアリングサイドの要望に対してmake decisionを行う権限、つまり決定権が必要です。自由にコードを書くには、それを許容して責任を取れる権限が必要なんです。

そりゃこんなこと考えていれば、就職なんてできなくて独立してやるしかないですね。

というわけで、今日もたくさんコード書いています。コード書きと経営の比率は、8対2くらいでしょうか。1日に12時間コード書いて、ちょろっと経営の仕事するって感じです。

管理もどうにかできるようになってきました。重視しているのは、チームは少人数でいいことと、ゴールを共有することです。いま書いているアプリは、どういうものを目指しているのか。ユーザにどの機能を楽しんで使ってもらいたいのか。できあがったらどんな格好良い画面ができるのか。そんなことをこまめに話し合うようにしています。そうすると、書いているコードの方向性が揃ってくるんですよね。

ひとりのエンジニアとしても、成長できているかなと感じています。当方42歳ですが、ここだけの話ですが、コード書くのが上手くなってきました。一年前の自分より、半年前の自分より、ぜったい上手くなってるという実感があります。自分のコードを読み返して、うわダッサ、いまのおれの方が確実にうまいぜ、とブツブツ言いながら書き直してます。楽しいです。

そんなわけで、エンジニアとして楽しくコードを書くためにがんばってきた10年間でした。次の10年間もコードを書きますよ。あと、チームをもう少しだけ大きくしたいかな。

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では、次の10年生き残ることを祈りながら、よろしくお願いします。