カテゴリー : iBooks

HMDT JOURNALはiBooks Authorで作成


HMDT JOURNALのコンテンツは、iBooks Authorで書かれている。そう決定するまでは、色々と考えた。

もともとは、去年の後半から作り始めていたから当然iBooks Authorはなくて、XHTML + 独自レンダリングエンジンっていう形で書いていた。将来的にePubに拡張するため。そのとき思っていたのが、

  • リフローは必要か?
    レイアウトをこればこるほど、リフロー後の崩れが気になる。
  • 縦横回転は必要か?
    これもレイアウトを気にかけるほどに、回転後の崩れが気になる。
  • ページネーションは必要か?
    どうせXHTMLなんだから、ブラウザで見るのと同じように縦スクロールさせればいいんじゃないか。
  • ソースコード見にくくないか?
    iPadの縦にあわせてレイアウトすると、ソースコード書くには幅が狭い。横にあわせると、一段組みだと本文が読みにくくなる。

うーん、なんかうまくないなー、と思っていたときに出たのがiBooks Authorだった。iBooks Authorは一言で言えば、

  • iPad横画面固定
  • ページネーションあり
  • リフローなし
  • 段組みあり
  • レイアウト柔軟

となる。縦画面もあるけど、横と縦は完全に別もの扱いになっている。

これでいいかな?これでいいじゃん!ということで、iBooks Authorを使うように、急遽方針を大転換した。iBookstoreが始まっていればそこで売るんだけど、始まっていないんでPDFに書き出してアプリにダウンロードさせて売る、ってことにした。

いまアプリから購入した人に、.ibooks形式のファイルもダウンロードさせたくはあるんだけども、Appleが何か言ってくると嫌なので、現在保留中。

論理と直感とiBooks Author


論理と直感といえばよく語られる二項対立。あらゆる場面で登場するが、ここでは文書フォーマットとレイアウトの議論をしたい。

テクニカルな文脈で言えば、あらゆる文書は論理的な構造を持つべきだ。だって、そうすればコンピュータにとって嬉しいもん。文書を書くときに、まずタイトルがあるでしょ、次にチャプターがあって、チャプターにはチャプタータイトルがあって、それぞれのチャプターはセクションが含まれていて、セクションにはセクションタイトルがあって、そして本文があって、、、と、木構造的な論理構造を積み上げていく。こうすると、文書のアウトライン表示ができたり、目次を簡単に作れたり、検索のターゲットが明確だったり、といいことだらけだ。コンピュータにとって。

さて、じゃこの文書を表示しようか、となると直感的なレイアウトの出番となる。題字をここに配置して、柱があって、4段組みにして、ここは強調したいから図を乗っけて、、、と読みやすく要素を配置していく。人間にとって。そのうち、論理構成が破綻していく。あーっ、その構造を崩すな!と論理が言えば、だってこっちの方が読みやすいじゃん、と直感が言う。対立が起きる。

論理と直感のせめぎ合いでグダグタになっている良い例は、現在のWebだ。HTMLという論理構造を記述するためのフォーマットが、複雑なレイアウトを実現するために極限までトリッキーに扱われている。セマンティックのかけらも持ち合わせていない断片の情報の集合、それが現在のWebだ。

で、iBooks Author。iBooks Authorの魅力は、直感的なレイアウトによる使いやすさだ。ドラッグアンドドロップで図やグラフを貼付けて、誰でも簡単に使える。そして、表現力はすさまじい。普通この手の機能を入れると、論理構造はぐちゃぐちゃうになっちゃう。このデモを見たときは、あーあ教科書なのに論理構造はまったくスポイルされちゃうのかよ、と思ってた。

実際に触ってみると、論理構造は生かされていることが分かった。大きな構造は、ブック>チャプター>セクションだ。さらに、セクションの内部では、段落スタイルを指定することで、サブの構造を付け加えることができる。図やグラフは、自由に配置できるが、実は段落にひも付けられている。ある段落に含まれている図、という体裁を取っているのだ。

そして、iBooks Authorでの読みやすいレイアウトは、iPadを縦にすることで一変する。縦画面にすると、図やグラフは左端にサムネイル表示され、本文と区別されるのだ。つまり、横画面は直感的なレイアウトモード、縦画面は論理的な俯瞰モードということだ。こういう共存があるとは思わなかった。やられた。

「論理と直感の狭間(Between Logic and Intution)」。そこに感情を揺さぶる本質がある。この電子教科書を使う学生には、そこに気がついて欲しいと思う。

iBooksで使える/使えないWidget


iBooks Authorを使って、どんなDashboard Widgetを動作させる事ができるのか実験中。久しぶりにProgramming Dashboardを引っ張りだしてきた。

まずは既存のWidgetをいろいろとと貼付けてみる。Dashboardでは、どんな動作を許可するのかを表す値が、Info.plistに記述されている。たとえば、ローカルのファイルにアクセスできるようにするとか、コマンドラインを使えるようにするとか、インターネットプラグインを使えるようにするとか、ネットワークにアクセスできるようにするとか、といったもの。

ざっと試したところ、Info.plistに許可事項が書かれていると、iBooks Authorで貼付けようとしたときに警告が出て拒否されるようだ。一つだけ例外があって、ネットワークアクセスはいけるようだ。

もしネットにつながるならば、いろんなことができるな。Twitterと連携できるだろうし。書評サイトとも連携できるし。実証すべく実験中。

iBooksとDashboard Widget


iBooks Authorで、iBooksテキストブックに計算機をつけてみた。

DashboardのWidgetである、計算機.wdgtを選択するだけ。フルスクリーンの実行環境が表示されて、その中で動作する。

Appleのデモビデオの中で、複雑なインタラクティブを行うウィジェットがあるでしょ。スライダーをドラッグして中の画像が変わるようなやつ。あれは、これだな。Dashboard Widgetだ。

瀕死と思われていたDashboardがiBooksでよみがえった。よし、Dashcodeやるぞ、Dashcode!久しぶりだなー。

iBooks Atuhor登場


iBooks Author登場。来た。現在、徹底的に調査中。HMDTは、当面iBooks Authorに注力します、おそらく。

いま、2008年にApp Storeが開始したときと同じくらい興奮している。出版というものが大きく変わるのは間違いない。

詳細は調査中だけど、電子書籍作成のツールが出ること、EPUBベースであること、インタラクティブにできること、FairPlayで保護されること、Dashcodeのテクノロジーが利用できること、など推測は当たったみたい。

Dashcodeのウィジェットを貼付けることができるらしい。つまり、JavaScript実行環境な訳だ。ならば、何でもできる可能性がある。